大阪江坂ギターショップドルフィンギターズブログ

本日の作業 バリとり

<本日の作業> バリとり
”バリ”とはフィンガーボードの両端からフレットが飛び出る症状を言います。”なんかフレットひっかかるなー”、”ネック触ったらなんか痛いなー”と感じた経験があるプレイヤーさんも多いかと。
これは木の収縮が原因だと考えられます。特に冬場、乾燥時期になると、木が収縮します(逆に湿気が多いと水分を吸い込み膨張します)。収縮するといっても定規で計測できないほどの数値なので見た目にはまず分かりません。しかし人間の指先の感覚は、顕微鏡レベルの変化も敏感に感じ取ってしまうのです。
フィンガーボード(木)とフレット(金属)は全く性質の違う物。乾燥時期にフィンガーボードが収縮してもフレットは当然そのままの状態をキープします。だって金属だから。結果フレットの両端がフレットから飛び出てしまいます。厳密に言うと、フレットが飛び出たのではなくてフィンガーボードが小さくなっただけですが。
暖かく湿気のある季節まで待つと戻る場合もあるのですが、戻らない事もあります。
そんな場合は、削ってしまいます。同時にフレットサイドのクリーニングにもなり、すっきりします。症状によっては、フレットサイドを丸める処理なんかをプラスすれば、見違えるほどに左手のプレイヤビリティが向上します。ギターは、まさに生き物、植物、生命を感じる道具、だと思います。
ドルフィンギターズ リペア担当 木曽





コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

ピエゾピックアップ再考

6本の弦の圧力を電気信号に変換するインブリッジタイプのピエゾピックアップは今やアコースティックギターピックアップの代表格とも言えるでしょう。そしてOvationを思い浮かべる人も多いかと。エレアコとして販売されているほとんどがこのタイプです。

ピックアップ業界は日進月歩、安価でクオリティーの高い製品がどんどん発売され、たとえば10年前の製品と性能を比較すると、正直なところ”雲泥”の差です。まるで携帯電話。

取り付けの際に確認する点は、1弦〜6弦までがバランスよく出ているかという事。たとえば4弦が小さくて3弦が大きい、6弦が大きくて2弦が小さい、低音側が小さくて高音弦側が大きい等、など、目に見えるものではないだけに消去法的に原因を突き止めていく作業になります。

そして原因は一様ではありません。ブリッジ溝の底の凹凸の有無やサドル下の平面性や厚みのフィッティングサドル骨密度、素子の圧力をかける場所や素材との相性、ピンからサドルまでの角度、ピックアップ素子自体の個体差、、、、。
もう無限的に存在する要素。ブリッジ下に敷かれたわずか7センチほどのピエゾ素子にバランス良く圧力をかける事がそんなにも難しいものかと、、、楽しくも頭を悩ませてくれます。

またフィッシュマンのような硬い素子はサウンドはタイトめ、LRバッグスやB・BANDのような柔らかいフレキシブルなタイプは弦の圧力の影響を敏感に感じ取ってしまうせいか柔らかなサウンドの傾向があります。

奥が深すぎるピエゾピックアップの世界、考え出すと夜寝れなくなります。
再考(さいこう!)

ドルフィンギターズ リペア担当 木曽


コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

本日の作業 マーティンのピックガード浮き補修

マーティンのピックガードは1960年代の半ばごろより、それまでの鼈甲柄のセルロイド製からブラックのアセテート製に変更されます。同時にロングサドル→ショートサドル、Tバーロッド→SQロッドにも変更されます。この一連の流れは工場拡張移転に伴うマイナーチェンジだと思われます。
で、このアセテート製のピックガードはよく変形します。中にはストーブの上の”スルメイカ”のような状態になるものもあり、ここまで来ると流石に新しいものに交換となります。アセテートはセルロイドよりも湿気の影響を受けやすいのかな?とも思われます。
軽微なものは、オリジナル度を尊重するため、接着剤を流し込んで現状維持のリペアとなります。そんな少々厄介なピックガードですが、この時代のものは、塗装の下にピックガードがある為、ボディとの一体感があり抜群にカッコ良いのです。通称”塗り込みピックガード”です。そんなことで1980年代の半ば頃に廃止されるんですが、今となっては希少なデティールです。
後世にも残したい。ドルフィンギターズ リペア担当 木曽






コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

本日の作業 ピックアップ取り付け 

新年明けましておめでとうございます。
2017年一発めの作業はピックアップ取り付けとなりました。去年最後の作業もピックアップ取り付けだったような気がします。
本日もありがたい事に2件のピックアップ取り付けのご依頼を頂きました。昔と比べると発表する場所が増えたのかな?と。今年もどうぞよろしくお願い致します。ドルフィンギターズ リペア担当 木曽














コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

本日の作業 ステンレスフレット交換

わたなべ ゆう氏のご依頼で愛用のヘッドウェイのステンレスフレット交換を行いました。粒立ちの良さ、クリアな高音、スムーズなフィンガリング、絶妙なテイストとなりました。当店のステンレスフレットは硬すぎず柔らかすぎずの硬度を持っておりますので、いろんな楽器に相性バツグンです。それではレコーディング頑張って下さい!ドルフィンギターズ リペア担当 木曽







コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

初心者のプレイヤーが弾くギターの調整の重要性

ギターは道具である以上は、プレイヤーにとって弾きやすくあるべきだと考えています。

弾きやすさの基準は人によって様々、ジャンルや弦を弾く強さ、左手の感触の好み、10人いると10通りの弾きやすさが存在すると考えられます。好みの音楽ジャンルが変われば弦高の好みも変わり上達すればピッキングの強さも変わり、その日の気分でも変わり、基準はあるようでなかったり、、、考えれば考えるほどに相対的な事柄のように思えてきます。

ここで本題ですが、初心者のプレイヤーがギターを始められる場合、弾き易い基準が無いので何が弾きやすいか弾きにくいかの判断が出来ません。

ドルフィンギターズでは不特定多数のプレイヤーが弾き易い又は弾きにくいと思う弦高やネックを握った時の感覚をプレイヤー目線で把握しておりますので初心者の方や挫折した方も是非ご相談下さい。

たとえば、挫折理由ナンバーワンの”Fコード”も、弾きやすく調整されたギターで、トライしてみるとすぐ弾けるものです。指にマメが出来る暇なんてありません。これ本当ですよ。

体育会系の時代は終わりました、これからは癒しの時代です。弾き易いギターで一緒に演奏を楽しみましょう。

ドルフィンギターズ リペア担当 きそ 


コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

本日の作業 ポジションマーク追加

”ポジションマーク”は左手の運指を間違えないよう”目印”として、フィンガーボード表面とサイド面に埋め込まれております。ドット(丸)だったり、ヘキサゴン(六角形)だったり、まあいろいろと楽器によって形状は様々です。装飾の意味合いもあるのですが、もともとは演奏を円滑にする為のものです。
今回は、3フレット目追加のご依頼。42系のインレイだったので、ダイヤモンドに致しました。ドルフィンギターズ リペア担当 きそ



コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

本日の作業 ナット交換

”ナット”は6本の弦が通るヘッドとネックの境目にある、弦の次くらいに消耗するパーツです。消耗してくると開放弦でビビり音が発生し”ビリビリ”と雑音を奏でます。
場合によっては効果音的な役割も果たすのですが、曲によっては非常に邪魔な音色となります。ビビりは不思議なもので、フィンガースタイルでは嫌われ、ブルースでは好まれ、クラシックでは拒絶され、フラメンコでは許容されるどころか求められる音色。演奏者の弾き方でもビビったりビビらなかったり。懐の広すぎる症状です。
僕が弾くとビビるが貴方が弾くとビビらない、貴方が弾くとビビるが僕が弾くとビビらない、みたいな感じで、もはや”個性”として捉える事ができるでしょう。
なので、ビビり=悪ではなく、=個性として考えると、気が楽になります。
話を戻しますがナットは消耗品です。割れたり減ったりすると交換致します。弦の次くらいに消耗するパーツです。ドルフィンギターズ きそ





コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

本日の作業 GUILD ブリッジ再接着

最近、なぜかブリッジ剥がれのご依頼がすごく多いです。好きな作業なので楽しくて仕方がありません。
今回はギルドのD-50、マーティンでいうところのD-28あたりです。
ニューヨークにあったエピフォンがギブソンに買収された時に残った職人さん達が興したブランドとして、1952年にスタートしました。
時代の流れとともにニューヨーク〜ホーボーケン〜ウェスタリーと工場がどんどん変わっていきます。ハンドメイド色の強いニューヨーク製が好きって人もいるのですが、個人的には最後の工場ウェスタリー製が一番製品的に安定していたのでは無いかと思います。本器はそのウェスタリー製、重々しくしっかりとした重厚感がギルド!って感じです。ブリッジもしっかりしていて、ひとつひとつのパーツに安心感を与えています。
”後世にも我がブランドを残していく”という事がテーマな気がします、きっとそうです。古いアメリカ製のギターはマーティンしかり、”父から息子へ孫へ”くらいの耐久性を持っていると思います。当時のアメリカは超消費社会なのに、つじつま合わない気もしますが、深い事は考えなくて良いでしょう、質の良い作り込みが結果的にそうなったのかなと。付属のオリジナルケースもしっかりしており超安心。ドルフィンギターズ きそ








コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

本日の作業 FG-180 赤ラベルのレストア(フレット&ナット交換、フィンガーボードラディアス修正

1966年に発表されたYAMAHA FG-180 赤ラベル(FG-150も)は、日本で一番初めに本格的にアコースティックギターを研究し大量生産された機種だと思います。資料を読むとD-28をバラして作ったとか。1966年は、"MADE IN JAPAN”のアコースティックギターの幕開けだったかもしれません。それ以前はクラシックギターにスティール弦を張ったような奇妙なものばかりでした。その頃マーティンやギブソンからは、相当数の機種が発表されており、どれもが今のスタンダードになっている事を考えると、、、なんとも、恐ろしい企業です。
今見るとナットのピッチの狭さやネックの差込角度、フレットのサイズ等、、まだ手探り状態で作っていたのかな?と思えるデティールが垣間見れ面白いです。
そんなFG-180は、正直弾きやすいものではございません。雰囲気はいいけど、弾きにくいからちょっと、、、、といって買う気だったのにギタースタンドに戻したお客さんも非常に多いかと思います。もしくは、弾きにくいこの感じが良いのだ!と我を洗脳しながら使ってい人も多いかと。。。
いろいろ方法を考えたところ、極力、ネックは抜きたくないので、フィンガーボード・ラディアス修正、フレット交換、ナット交換で弾きやすくする事にしました。雨の日故に作業に集中でき6時間ほどで完了致しました。
ネックを握るとジャパニーズヴィンテージとは思えぬプレイヤビリティ、ステンレスフレットの透明度、見た目はクラシック、操作性は超モダン、魅力的な楽器となりました。明日店頭に並ぶ予定です。これでギタースタンドに戻す人はいないと思います。。是非お試しを。ドルフィンギターズ きそ







コメント(0)
投稿者名
タイトル
コメント

最近の記事