大阪江坂ギターショップドルフィンギターズブログ

乾燥注意報!

今年に入り、続々と修理品が持ち込まれております。特に同じ症状のギターが連日(連日です)持込されてます。

内容は「音詰まり…というか音が全く出ないポジションがある」「弦高が低くなりすぎている、ネックが逆反りしているようです」「ネックを握っていると手がフレットに引っかかって痛い」といった事です。どのギターも共通しているのは「乾燥によるダメージ」です。
今シーズンは特に乾燥が激しいようで、今までになかったほど連日持込が続いてます…
まず弦高が下がっている原因はどれも逆反りではありませんでした。トップの沈みが原因であり、ブリッジ周りのトップが沈む(凹む)事によって弦高は下がります。
ギターの問い合わせでよく「トップの膨らみはありませんか?」と訊かれますが、乾燥によるトップの沈みは膨らむことの逆の動き方をしています。さらにトップのみならずバックも沈んでいるギターも数本お預かりしております…。どのギターもクラックは見られないのが幸いでして、この状態ならいつ割れてもおかしくない症状です。気をつけたいところです。フレットが引っかかって痛いのは過乾燥により指板が収縮しフレットが飛び出しているためです。

これらの症状はある程度の回復が可能で、適度な湿度を時間をかけて与えてあげることです。ここで気をつけたいのは急激に与えてしまうことです。目安としては45%〜50%の空間、またはハードケース内で保湿しながら保管しましょう。こうすることにより、まず分かりやすい変化はフレットのバリを感じなくなることです。縮んだ指板材が元に戻ろうとし、1日ごとに感じれると思います。
トップの沈みは徐々に徐々に回復傾向が見られ、音詰まりしづらくなり、弦高もある程度は元の高さに近く戻ります。
日頃から冬場は湿度に気をつけ、エアコン暖房を使用される場合は加湿器必須。そして弾かないときはハードケースにしまっておいたほうが良いです。ちなみに、乾燥によるダメージは上記の症状以外にも多数あります。
また、乾燥のダメージを受ける具合はギターによって異なる場合もありますが、ほんの少し木材の性質を把握していただけたら(木は動くもんだと)問題ありません。地域にもよりますが12月〜3月の間は過乾燥とならないようにしていただけたらこういった症状は出ません。木は生きていると思って管理してあげてください。管理するには信頼できる「湿度計」を持ちましょう(ウチの店では年中にらめっこです)。

ドルフィンギターズだけのデータですが、ここ連日と恵比寿店には持ち込まれてますが、江坂店にはそういった症状の持ち込みはあまりないそうです。実は関東(特に東京?)は全国的にみても湿度の低さ(乾燥レベル)はトップのようで、、、恵比寿店に集中しているのもちょっと納得。




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