秋・冬の乾燥シーズンに向けたギター保管のご注意
こんにちは!ドルフィンギターズです。
ジメジメとした季節が終わり、まだまだ半袖が手放せないですが、秋・冬の足音がしそうな今日この頃。
人間にとっては過ごしやすい季節がやってきますが、ギターにとっては少し状態が変わるタイミングなんです。
「え、どうすればいいの!?」と不安に思った方もご安心ください。ここでは、乾燥時期に特に気をつけたいポイントをまとめました。
これからの季節の保管のポイントと当店がおすすめする湿度対策アイテムをお伝えします。ご自宅でのギター保管・ケアにぜひお役立てください。
1.乾燥で起きるギターのトラブル
梅雨時期にギターにトラブルが起きやすいのは、「湿度」が原因。これからの季節で起きるトラブルも「湿度」が関わってきます。
ギターのみならず、木材は、空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで膨張・収縮を繰り返します。
特に日本の梅雨は湿度が非常に高く、ギターにとって厳しい季節。その厳しい季節を乗り越えたギター達が、梅雨とは違った変化を起こすのがこれからの季節です。
具体的には、以下のような症状が出やすくなります。
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ネックの反り・フレットのバリ
乾燥によって木材が収縮することで、ボディのトップ板やネックが反りなどの動きが出てしまったりすることがあります。
また、指板の木材が縮むことによる、フレット端のバリが出てしまい、手に干渉したりします。 -
弦高や弾き心地の変化
トップの動きやネックの状態変化により、弦高が極端に低くなってしまい、極端なバズり音の原因になってしまったりします。 -
トップ板の沈み・割れ
トップが湿度を吐き切ってしまい沈んだり、最悪の場合は木部が割れてしまうこともあります。私たちが一番怖れる症状の一つです。
2.ドルフィンギターズが推奨する!乾燥時期のギター保管術
では、どうすれば大切なギターを感想からから守れるのでしょうか?梅雨時期対策でもご紹介した、ご自宅でできる簡単な対策を改めてご紹介します。
対策①:湿度管理の徹底!
最も大切なのは「湿度管理」です。ギターにとって理想的な湿度は40〜60%前後 と言われています。
- 湿度計を置く: まずは、ギターを保管している部屋やケースの中に湿度計を置いて、現状の湿度を把握しましょう。
- 加湿器を使う: 部屋全体の湿度管理が難しい場合は、加湿器の導入も検討してみてください。
- エアコンの暖風は当たらないようにする: 湿度が極端に下がるのが直風が当たる場所です、エアコンの風が直接ギターに当たらないように注意してください。
対策②:ケースと湿度調整剤を一緒に入れて保管する。
でも、対策①でもなかなか難しい場合があります!そういった場合は、湿度調整剤と共にケースに入れて保管するのもOK!
- ハードケースがベスト: ハードケースは外気の湿度変化からギターを守る効果が最も高いです。湿度調整剤や加湿剤と併用することで、ケース内の湿度を安定させやすくなります。
- ギグバッグでも一定効果: ハードケースほどの密閉性はありませんがギグバックでも湿度調整剤と併用で湿度変化に抵抗することは可能です。
対策③:こまめなケアで異常を早期発見
- 毎日少しでも触る: 毎日ギターに触れること=コンディションチェックになるので、ネックの反りや状態の変化に早く気づくことができます。
- 演奏後は乾いた布で拭く: 演奏した後は、汗や指紋などを丁寧に拭き取りましょう。弦が快適に弾ける期間が伸びたり、金属パーツの劣化防止にもなります。
3.ドルフィンギターズがおすすめする湿度対策アイテム
ご自宅での保管をより完璧にするために、当店が特におすすめする湿度対策アイテムを3つご紹介します。
湿度管理を「見える化」するアイテム:Bluetooth 温湿度計・Lee Guitars

さらに一歩進んだ湿度管理をしたい方におすすめなのが、Bluetooth 温湿度計・Lee Guitarsです。
このアイテムをギターケース内に入れておけば、ケースを開けなくても手元のスマートフォンアプリ(無償専用)で現在の温湿度を確認できます。さらに、Gateway(別売)があれば外出先からもインターネット経由で確認可能。設定した温湿度を超えると自動でスマホに通知してくれる機能も備わっており、温湿度の推移をグラフで見ることもできます。
- 手軽なモニタリング: ケースを開けずにスマホでリアルタイムの温湿度をチェック。
- 異常を通知: 設定した範囲外になるとアラートが届くので、早期対応が可能。
- データ履歴: 温湿度の推移をグラフで確認でき、適切な管理に役立ちます。
この温湿度計を活用することで、より精密にギターの保管環境を把握し、大切なギターを最適な状態で守ることができます。
詳細はこちらをご覧ください: 【スマホで簡単管理!】Bluetooth 温湿度計・Lee Guitars
ケース内で大活躍:BOVEDA(ボベダ)湿度調整剤

手軽にケース内の湿度をコントロールしたい方には、BOVEDA(ボベダ)湿度調整剤が非常に便利です。
これは、内部の溶液が周囲の湿度に合わせて水分を吸収・放出することで、一定の湿度を保ってくれる優れものです。
- 簡単な使用方法: ギターケースの中に入れるだけでOK。
- 自動で調整: 過度な乾燥も過度な加湿も防ぎます。
- コンパクト: 135mm×90mmのサイズでハードケースはもちろん、ギグバッグにも入れやすいサイズです。
「ケースに乾燥剤を入れているけど、加湿も必要なの?」と思う方もいるかもしれません。梅雨が明けると乾燥する時期がやってくる日本においては、湿度が高くなりすぎるのを防ぎつつ、乾燥しすぎるのも防ぐという「両方向性」のBOVEDAは非常に理にかなったアイテムと言えます。手軽さと効果の高さから、当店でも多くのお客様におすすめしています。
詳細はこちらをご覧ください: Boveda・49% RH 湿度調節剤
その名の通りギターのオアシス:Oasis OH-1 ギター用加湿器

どうしても乾燥し切ってしまう環境には、ケースとこのOasis OH-1 ギター用加湿器の併用がおすすめです。
これは、吸水性のポリマーが内部に入っており、容器内に水を注ぎ、ギターにしっかりと湿度を与えてくれる優れものです。
当店でも乾燥しすぎたギターに使用したり、
- 簡単な使用方法: ギターの3弦、4弦に挟むだけでOK。
- 水分の補給時期が一目で判断可能: 容器自体がしぼむことで、水分の補給のタイミングをのがずことがありません。
ご自宅の乾燥状態が不安な方に非常にオススメなロングセラーなグッズ。多くのお客様の安心を叶えている一本です。
詳細はこちらをご覧ください: Oasis OH-1 ギター用加湿器
これで全て解決!?:東洋リビング 全自動恒湿保管庫 フラットドライ「FD-140AB」

「大切なギターを最高の状態で保管したい!」という方には、カメラや精密機器の保管で有名な東洋リビングのギター保管庫がおすすめです。
これはまさに「ギター専用の防湿庫」。庫内を指定した最適な湿度に自動でコントロールしてくれるため、梅雨の時期はもちろん、年間を通して湿度管理の心配がほとんどなくなります。
- 自動湿度調整: 庫内のセンサーが湿度を感知し、自動で除湿・加湿(一部機種)を行います。電池交換不要なアナログ湿度計付き。※デジタル温湿度計(オプション品)取り付け可能。
- 高い密閉性: 外気の湿度の影響を受けにくく、安定した環境を保てます。
- 安心感: 安心の日本製で高品質&耐久性抜群!大切なギターのトラブルを大幅に減らし、安心して保管できます。
- メンテナンスフリー:乾燥剤の交換が不要でメンテナンスフリー
- 静音性:動作音はほとんどなく、静かな場所への設置も可能
- 超省エネ設計!:電気代はなんと1年間で約100円の超省エネ設計!
特にヴィンテージギターや高価なギターをお持ちの方には、長期的なコンディション維持のためにもぜひご検討いただきたい逸品です。ドルフィンギターズでも実際にギター保管庫を使用しているスタッフが多数おり、その効果を実感しています。「大切なギターを最高の状態で保管したい!」という方には、カメラや精密機器の保管で有名な東洋リビングのギター保管庫がおすすめです。
詳細はこちらをご覧ください: 東洋リビング TOYO LIVING FD-140AB ギター保管庫(調湿機能付き)
まとめ:乾燥を乗り越えて、快適なギターライフを!
乾燥時期のギター保管は、少しだけ気を遣うことでトラブルを未然に防ぐことができます。
- 湿度計でチェック!
- ケースにOasis OH-1やBOVEDAを!
- 必要であればギター保管庫も検討!
- 異常を感じたらすぐに相談!
この4つのポイントを意識して、今年も大切なギターと一緒に乗り切りましょう!
ドルフィンギターズは、お客様の快適なギターライフを全力でサポートいたします。ご不明な点があれば、いつでもお気軽にお声がけください!