小倉博和・GOLDEN TIME・CD
小倉博和の 『GOLDEN TIME』は、マーティンギターとのコラボレーション・シリーズ・アルバムの第一弾。
今作のコンセプトは160年前の “1852年製のマーティン2-27”のみですべて演奏されている点。160年という時を経て輝きを増したマーティン・ギターのサウンドに導かれるようにオリジナルとカバーを合わせて6曲の名曲がセレクトされている。
「小春日和-An Indian Summer-」「秋-Harvest Season-」「Song for “R”」で、甘くやさしいメロディが心に残る。それに加えて、録音したカヴァー曲にもセンスが光る。
1888年にエリック・サティが作曲した「Gymnopedie」と1893年にドヴォルザークが作曲した「家路(交響曲第9番 “新世界より” 第2楽章)」この2曲はギターと同じ1800年代に書かれている曲であることからの選曲である。
さらにこのアルバムの注目すべき点は、同じ収録曲の2バージョン2枚組のパッケージで発売されるという点。ディスク1は林立夫、井上鑑をはじめとする日本トップのミュージシャンたちとのセッション・バージョン。
ディスク2は小倉氏のギター、ベースだけというシンプルな構成。美しいギター・サウンドを2倍楽しむことができる内容となっている。