ギターの乾燥対策

リペア 東京店

昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
2019年も昨年同様のご愛顧を賜わりますようお願い申し上げます。

新年最初の営業日から続々と修理・調整品が持ち込まれており、この時期特に多いのが「乾燥過多」による割れや変形です。こちらをご覧ください。

トップが凹んだ状態なのがわかると思います。本来は逆にやや膨らむ状態が正常なのですが、これは逆に動いてます…弦の張力が原因ではありませんよ

別の角度で見てもこの通り。かなり変形してるのがわかると思います。

バックもこの通り…。ここまで動いて割れてなかったのが幸いです。ハードケースに入れて保管していたそうですが、それだけでは防げません。木材は乾燥によりこういう風に動くということを理解して普段から少し気にかけてあげると防げます。 

暖房(エアコン)を使う環境では空気が暖められ湿度は急激に低下します、なので加湿器が必須。加湿器と言ってもその部屋の大きさに合わせたサイズの加湿器が必要であることをお知らせします。例えば12畳〜15畳の広さでエアコンを1基使用するとして、コンパクトな加湿器では足りないでしょう。そして湿度計も必須!信頼できる湿度計(それなりの価格の)を使って日々チェックしてください。

そしてギター用としておすすめなのがコチラ⇩

Oasis OH-1
加湿アイテムとしてこれは非常に効果があり、湿度コントロールはせず、強制的に水分を出してくれるアイテムです。
と言ってもゆっくりと水分を出しますので急激に加湿する物ではありません。

ボトルに水を入れ、キャップを閉めてこのように弦の間に挟み入れ、

ハードケースに入れて保管してください。これだけで乾燥過多を防げます。
地域にもよりますが、関東では12月から4月ごろまで使用すると良いでしょう。ボトル満タンにして2週間後には空になるので、湿度をチェックして必要であれば続けて使用してください。このOH-1は1シーズンは使えます。オアシスって良いネーミングつけましたね

補足ですが、これまで気になって調べたり話を伺ったところ、気密性の高い建物(最近のマンションなど)でエアコンを使用すると特に湿度は下がるようです。それに比べ木造の和室は湿度のアップダウンの差が少ないようです。木造であることと畳がポイントなのでしょう。ちなみに私は職業柄 湿度には敏感で、乾燥している場所や湿度が下がってくると瞬時に肌で感じるようになり、冬場も滅多に風邪をひきません 笑

皆さまどうか乾燥にお気をつけてください。

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