乾燥注意報!2014年3月もまだまだ厳しい季節です

リペア 東京店

関東は今日も厳しい寒さと乾燥が続きますね。
先ほどから雪もちらつき始めました。

「楽器にとって激しい乾燥は要注意。」と以前にもBlogで書いてますが、
今日は乾燥によるダメージ症状の一例をお伝えしたいと思います。

最近修理で持ち込まれたギターですが、下記のギターは持ち込まれて直後の状態です。

トップセンターが割れているのがハッキリと確認できます。これは乾燥による木材の歪みによることが原因です。
このままお預かりして、すぐに手を加えるのではなくまずは時間をかけてシーズニングします。


こちらはお預かりして2日目。
45%〜50%を保った店内でシーズニングしていると自然に塞がってきました。(*本体には何もしてません。)

下記の画像は3日目。ほとんど塞がりました。(*本体には何もしてません。)


これらを見ると、湿度により木材が動くということがハッキリと解ります。
もちろん割れる原因は他にもあることですが、このギターに関しては乾燥によるものでした。
またボディトップやバックがやや沈んでましたが、これもほぼ元に戻りました。
これから接着し、内部補強・塗装面のタッチアップし、それからまた長時間寝かせて変化が起きないかをチェックします。

ちなみに、激しい乾燥による同じ症状のギターがここ最近立て続けに5本持ち込まれてます・・・。
こればっかりは構造上の問題ではなく、楽器にとって厳しい環境に置かれていたことが原因でもありますので、もし今まであまり注意されてなかった方は気にかけてあげましょうね。木材だけでなく塗装面も同じく影響受けますのでご注意を。

エアコンによる激しい乾燥はホント要注意です・・・。
少なくともエアコンで室内を暖める際はお部屋の環境に合ったサイズの加湿器を使用しましょう。またエアコンの風が楽器に直接当たらないようになどちょっとした気遣いを。
理想的な湿度は45%〜50%。ですが一般家庭で保つのは難しいので、極端な環境にならないように気にかけてあげて下さいネ。

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