本日のヴィンテージギターその① 1946年製 Epiphone/Blackstone

”エビフォン”と聞いて、リーズナブルなブランドのイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、嘗ては1920年代より続く老舗ジャズギターブランドとしてハイクオリティーな楽器を製作する工房でした。

紆余曲折ありながらも1958年にギブソン傘下におさまり、1970年代からは日本製の製造も始まり(高校の時、東京の楽器店の定員さんからこの事実を教えて貰った時のショックといったら)なんだかんだで自社工場を持たないブランドとして現在に至ります。ちなみにギブソン傘下に収まりたくなかった職人さんが立ち上げたブランドが”GUILD”です。GUILDも良いブランドですよ!

本器は、ニューヨークの自社工場で製造していた頃の所謂オリジナルのニューヨークエピフォンです。リーズナブルなエビフォンしか知らない若い子が見たら、まったく違う作り込みにびっくりするでしょうね。
フィンガーボードの極端なラディアス、ロゴのフォントの暴れ方、塗装の質感だったり、”味わい”の塊です。
ちなみに機種名が、いちいちカッコ良いのも特徴で、エンペラーだったりトライアンフだったり、フロンティア、エクセレントなどなど、あとテキサンもありましたね。で本器は”ブラックストーン”です。本当に素晴らしいネーミングの数々。。。        
あとシングルパラレログラムインレイはテキサンと同じなので、無理やりですがビートルズ好きにもオススメな気がします。ボディも小さいし抱えやすく音色もGOOD、女の子がカントリーブルースを弾くと良いだろうなーと勝手に想像したくなる一本でございました。ドルフィンギターズ 木曽