雨の日のギターの楽しみ方【2025.6】
◆ ドルフィンギターズ メルマガ ◆
外はしとしと雨。
遠くから聞こえる車のエンジン音、窓を伝う雨粒。
そんな静寂に包まれた午後、ふと思い立ってギターを手に取る。
派手な音は必要ない。ただ、コードを一つ、そっと鳴らす。
その響きが、雨音と溶け合って、小さな物語を紡ぎ始める。
若い頃のように、誰かに聴かせる必要はない。
上手く弾けなくても、正解じゃなくてもいい。
自分のためだけの、音楽のひととき。
忙しい毎日から少しだけ離れて、
雨の日を優雅に、静かに過ごすための相棒。
ギターは、そんな大人の趣味にも、きっと応えてくれる。
雨の日に寄り添う一本
MATON:EBG808PF LTD Ghost Black 2025
– 静けさの中に確かな存在感を –
部屋の灯りを少し落とした雨の午後。
手に取ったそのギターは、黒。けれど、ただの「黒」じゃない。
Ghost Black——深い艶の中に、うっすらと木目が透けて見えるシースルーブラックの仕上げは、まるで雨に濡れた窓越しににじむ景色のよう。
一目見ただけで惹かれるのは、見た目の美しさだけじゃない。
持ったときの軽やかさ、身体への自然なフィット感——
肩に負担がなく、それでいて音の芯はしっかりと残る。
「ちょうどいい」より、もう一歩踏み込んだ「心地よさ」がある。
アンプに繋げば、ライブでも、スタジオでも。
自宅で静かに録音する、そんな宅録の相棒としても、即戦力になる。
「大人の趣味」をただの贅沢で終わらせない。
ちゃんと使えて、ちゃんと響く。
その実力と美しさが、静かな午後を少しだけ特別な時間に変えてくれる。
– 雨音に合わせて弾きたくなる –
LOWDENのS-32は、まさにその感覚を思い出させてくれる一本だ。
やや小ぶりなボディサイズ。
大げさすぎず、それでいて心もとないわけでもない。
膝にのせれば自然に腕が落ち着き、構えた瞬間から「これでいい」と思える。
スケールは630mm。
左手に無理がない分、指先はやさしく音を拾い上げてくれる。
そして、目に映る姿も美しい。
装飾に頼らず、それでも十分に洗練されている。
シトカ・スプルースとインディアンローズウッドの組み合わせが描く、静かで上品な表情。
主張は控えめなのに、惹きつけられる。
慌ただしい日々のなかでふと生まれる、静けさや余白。
その瞬間を、より豊かにしてくれる一本。
派手さはいらない。ただ、長くそばに置いておきたくなる。
そんなギターを探しているなら、LOWDEN S-32は、ちょうどいい答えかもしれない。
– 時間をかけて味わいたくなる、大人の一本 –
ギターの世界において、「個性」はしばしば音やルックスで語られる。
けれど、本ギターの魅力は、そのどちらにも囚われない、もっと静かで深いところにある。
まず目に留まるのは、そのMシェイプ。
ドレッドノートほど構えたときの圧がなく、OMよりもふくよかな鳴り。
持ったときの安心感と、”鳴らしたときの奥行き”が、ここにはある。
そして、今では珍しいスクエアロッド(SQネック)を搭載。さらにスリムなロープロファイルシェイプを採用しているのも拘りポイント。
「ヴィンテージのディテールは好きだけどごついネックはちょっと苦手…」というニーズにもしっかりと応えてくれるだろう。
ギターとの対話をじっくり楽しみたい方に。