ASTURIASの工場に行ってまいりました。〜その1〜
こんにちは、ドルフィンギターズ福岡店の向江です。
冬の足音が過ぎ去り、春の陽気を感じさせる風が吹き荒れる昨今。
ちょっと目が痒くて涙が出たり、鼻水も出たりしていますが、決して花粉症ではないと心に言い聞かせながら生活しております。
空気清浄機を導入されている店内にいると、なぜか収まるのも気のせいです。
3月某日、福岡が誇る老舗ギターメーカーASTURIAS(アストリアス)の工場に行ってまいりました。
工場内は一般公開されておらず、僕も今回が初めての訪問でした。
〜ASTURIAS(アストリアス)のご紹介〜
九州・福岡県久留米市の1962年創業の老舗ブランド 。
福岡県城島町(現在は久留米市に合併)に存在したマルハ楽器製造の職人と経営者たちが独立し、アストリアスの前身となる名工ギターを設立。
1975年には、工場を久留米市の野中町に移転。1981年には現在の社名であるアストリアスギター製造株式会社とした。
今なお日本製にこだわり、クラフトマンたちが一本一本を丹念な手加工やきめ細やかな仕事で魂を込めて楽器を生み出し続けています。
僕は博多駅から向かいまして、
これは途中で下車した南福岡駅
これは到着した久留米駅。
駅にはみんなの駅ピアノや出会いと別れの季節に向けた素敵なメッセージがありました。
こちらの久留米駅の水天宮口(西口)からアストリアスギター製造までは車で約15分。
到着しました。
HPにも標榜されている「名工の心」はアストリアスを象徴する言葉ではないでしょうか。
アストリアスの前身でもある名工ギターのスピリットは今でも受け継がれています。
ちなみに1Fは事務所スペースになっています。
それでは工場見学・・・の前に一際目につく井桁状に積まれた大量の木材たちは、なんとネック用のマホガニー材たち。
可愛い子には旅をさせろ、ならぬ可愛い材には野外にいさせろ。というスパルタンな厳しさも感じさせるシーズニングがされています。
十年近く、時には数十年乾燥させることもあるという木材たち。
ここにいる木材たちがギターになるのは、しばらく先になりそうです。
こちらは機械場といわれる大型機械が並べられた場所です。
主に木材の細かい寸法出し作業やロゼッタ(口輪)の加工作業は、こちらで行われます。
ちょうど指板の幅出し作業が行われていました。
当たり前と言えば当たり前ですが、
パーツごとの材料を見ていると、ここからギターになっていくなんて不思議な気持ちになります。
こちらは、バックのブレーシングの貼り付け作業をしている様子です。様々なサイズのノミを使いこなし、ブレーシングをはめていきます。
竹のしなりを用いてクランプ する伝統的なゴーバークランプでブレーシングは押さえられていきます。
その横では、サイド材の曲げ加工をし、型に合わせていく作業がされていました。
ちょうど作業していたこの型は、Soloシリーズものでした。
この後、サイド&バックの接着、そしてトップが貼り付けられ、アコースティックギターのボディとなっていきます。
こちらはボディが完成したのちの、パーフリング作業です。
また、その隣では、ヘッドの整形作業が行われていました。
こう見ていくと、ほとんどが手作業で仕上げられていくのがわかります。
こちらは塗装の合間の研磨作業。
塗装は1回で終わることはなく、何回も塗装と研磨を繰り返し、しっとりとしたツヤを生み出します。
塗装待ちのギターたちが、専用のハンガーに吊るされ待機していました。
こちらはブリッジの貼り付け作業。この後、出荷前のナットやサドルなども取り付けや出荷前の最終の磨き上げ等もされて皆様のもとに届きます。
年季の入った治具はアストリアスの歴史も感じさせます。
そして、今回の探訪のメインでもある、当店特注のSolo Classico Blanca!
ぜひ商品ページはこちらからぜひチェックしてみてください。
https://www.dolphin-gt.co.jp/stocklist/?kw=Solo+Classico+Blanca
様々なこだわりを盛り込んでます!ぜひこの動画もチェックしてみてください。
そして、次回は更なる当店カスタムに向けてのアストリアスの工場での材料選定編!お楽しみに!