IWASHITA MANDOLINS&GUITARS

DESCRIPTION

山梨県のルシアー、岩下 寛主宰、IWASHITA MANDOLINS&GUITARS。日本でも非常に珍しいマンドリン製作家の一人です。
本器は、1900年代初頭を彷彿とさせるクラシカルなマンドリンの新作、F-4。
アディロンダック・スプルース・トップ、メイプル・サイド&バック&ネック、マダガスカル・ローズウッド・フィンガーボード&ブリッジ、シェラック・フィニッシュ。
クラシカルなロゼッタ、ややワイドな30mm幅を持つネック、味わい深いサンバーストフィニッシュ、1900年代初頭からタイムマシンで持ち帰ったかのような雰囲気です。アジャスタブル・サドルではなく、デザインや音色を考慮しノンアジャスタブルサドル仕様となっております。
トップは上質のアディロンダック・スプルースを、サイド&バックに綺麗な杢を持つヨーロピアン・メイプルを使用、非常に優美なアーチのラインは、木の振動を妨げる事の無い、伝統的な”削りだし製法”で仕上げられております。
フィニッシュは、非常に手間のかかる、”シェラック”を採用、その薄さ故にウェザーチェクや傷が入りやすく大変デリケートですが、ボリューム感のあるウッディでまろやかな響きになり、弾き込む事で味わいが増していくことでしょう。
オーバルホールの中でもF-4タイプは、スクロールや曲線の少ないAタイプと比較すると、ゴージャスでリッチな音色の印象を受けます。ただF-5タイプよりも明らかに柔らかくゆったりとしたトーンがあり、これはギタリストの方にとって馴染みのあるサウンドと言えるでしょう。フィンガーボードはラディアス（アール）がしっかりと付いており、低い弦高と合間って、抜群のプレイヤビリティを誇ります。
日本でも非常に少ないハンドメイドのマンドリン工房、この”味わい”は手に取ったプレイヤーにしか分からない魅力でしょう。一生モノに相応しい作品を是非！

※本商品の塗装はラッカーと比較するとかなりデリケートになっております。特に夏場や湿気・気温の高い場所で塗装の変化が起こりやすく、スタンド（ネックやボディに密着する箇所）やケース内部の内張、クリップ式チューナー（ゴムの部分）と反応を起こす事があります。シェラック塗装の特性となり、これらは保証対象外となりますのでご了承下さい。もちろん演奏上の問題はございません。
演奏後は、ペグに紐をくくり付け、壁に引っ掛けるなど、ネックやボディに接する箇所を極力減らしケース保管はなるべく避けて下さい。
ポリウレタンやラッカー塗装と比較すると扱いが難しいですが、ウッディでまろやか、木の温かみが感じられるトーンは、シェラック塗装でしか味わえないものとなります。