BOURGEOIS

DESCRIPTION

アメリカのベテランルシアー、Dana Bourgeois（ダナ・ボジョア）。
全米ではブルーグラスプレイヤーからフィンガーピッカーにまで幅広く支持され、多くのファンを獲得した人気ルシアーの一人。
本器はOMモデルの2005年製、Vintage OMのUSED品。

トップ：イングルマンスプルース
サイド＆バック：インディアンローズウッド
ネック：マホガニー
指板：エボニー
ブリッジ：エボニー
ペグ：ウェイバリー
その他：44.5mmナット幅、647mmスケール、へリーンボーントリム、ジグザグバックストリップ、ピラミッドブリッジ

元々は当時主流のドレッドノートをあのトニーライス氏に見せつつフィードバックを得ていた中で、ある時OMモデルを見せ「実は全体的なサウンドはこっちの方が良いんだ」と言う感想を聞き、それを機にOMモデルを熱心に開発するようになり、1985年かの有名なソロイストモデルが誕生することになります。ソロイストとは、フィンガーピッキングを主とするギタリスト、エリック・ショーンバーグ氏と共に、Schoenberg GuitarsとしてOMにカッタウェイを施した当時大変モダンなスタイルであったシェイプを、マーティン社とのコラボで発表し世界にその名を轟かせました。ドレッドノート主体のアコースティックギター業界にOMと言う選択肢を印象付けた、アンプラグド以前の大きなトピックの一つです。それほどOMはボジョア氏にとって大きな意味のあるモデルなのです。
細部に渡り丁寧に作り込まれたそのボディからは、ヴィンテージ風でありながらも現代的なエッセンスを持ち合わせる倍音豊かな鳴り、どっしりとした中低音、きらびやかでありながらも柔らかい高音域のトーンバランスは絶妙です。
トップに一部タッチアップや全体に小キズや使用感はございますが、楽器の性格的にその熟れ感が逆に良い演出とも考えられます。演奏面のコンディションは良好です。
ハイエンドブランドとして知られるボジョアの正統派OMをこの機会にぜひご検討ください。

ボジョア 全在庫リストはこちら

Dana Bourgeois
ダナ ボジョア
1953年、米国メイン州ウエストブルックに生まれる。幼少の頃から音楽に興味を持ち、その一生をギターに捧げようと誓ったダナは、1974年、あるギター製作の手引書に影響を受け、すぐさま製作に必要な材料や工具を買い求め、大学の寄宿舎の一室でギター製作を始める。翌年には記念すべき１号機を完成させた。

その後、様々な製作家からのアドバイスを受けながらギター製作を続け、また多くのオールドギターの修理・復元を行う中で、良い材料の見極め方、ギター製作の本質である木材の鳴らし方、製作技術などの知識を深めていった。

1980年、当時ローカルフォークグループを運営し、様々なバンドで演奏していた彼は、ラグタイムスタイルのギタープレイで有名なエリック・ショーンバーグ氏と出会い、トラディショナルなスタイルにカッタウェイを施したOMモデルの製作を依頼される。

1985年にはこの14フレットジョイントのOMカッタウェイ（ショーンバーグ・ソロイスト）を完成させ、翌年、ショーンバーグ氏と共に　Schoenberg Guitars を設立する。

ダナ自身がデザインし、材料を選び抜き、一本一本音をチェックした約150本のソロイストモデルがマーティン社の生産協力を得て、世に送り出された。

その後ギブソン社のモンタナ工場アコースティックラインの設計のアドバイザーを務めた彼は、その経験を生かし、1985年、自身の工房　Bourgeois Guitar を設立。数多くのアーティストモデルを含め、オリジナリティーにあふれた素晴らしいギターを製作し続けている。