Collings Guitars

プリウォースタイルを基本としながらも、ボルトオンネックにアドバンスドXブレイスパターンを採用するなど、コリングス流のアレンジを随所に利かせたスタンダードシリーズ。

サウンドはきらめく高音、力強い中音域、タイトでクリーンな低音域に素早いレスポンスが特徴。

ドレッドノート、OM、00、0などのマーティンスタイルの他に、ラウンドショルダーやパラーボディのラインナップを揃える。

2016年にスタートした、1930年代のギターをモチーフとしたトラディショナルシリーズ。

スタンダードシリーズと比べると、オールラッカーフィニッシュであることレギュラーシリーズはUVベース+ラッカートップ、極僅かに軽量化されていること、ロングサドル標準とし、ブリッジでの6弦〜1弦の弦間EtoEも広く、ネック厚もやや太く質量が増している、といった違いが挙げられる。
サウンド面においては、より丸みや広がりのあることが特徴である。

ドレッドノート、OM、00、0などのマーティンスタイルの他に、ラウンドショルダーやパラーボディのラインナップを揃える。

2025年に発表された、さらにディティールを突き詰めたヒルカントリーシリーズ。

ヒルカントリーシリーズではトップ材はアディロンダックスプルースが標準となり、ハンドメイドのオリジナルベッコウ柄ピックガード、ヒルカントリーシリーズ独自のボイシングといった仕様を備える。
ヒルカントリーシリーズの大きな特徴の一つが太めのネックプロファイルであり、ネックの大きい質量によるサウンドの厚みも十分に感じられる。

ヒルカントリーシリーズは現在は、ドレッドノートとOMのみのラインナップとなっている。

アコースティックギターのラインナップと同様に、厳選された木材を使いこだわり抜いて製作されるコリングス エレクトリックス。

マホガニーボディにP-90二発の290、LPスタイルのCL、オリジナルのオフセットボディの360などのラインナップを揃える。

写真の個体はエイジド加工とペルハムブルーフィニッシュのカスタム仕様の290。

アコースティックの製作で培ってきた技術を惜しみなく注ぎ込んで製作されるコリングス エレクトリックスのホロウ・セミホロウシリーズ。

335スタイルのI-35や、独自開発されたボディシェイプのSoCo、単板削り出しアーチトップから成るCL Jazzなどのラインナップを揃える。

ホロウ・セミホロウシリーズのモデル名の末尾に付く“LC”は「ラミネート構造（Laminate Construction）」を意味し、ソリッドと比べ、よりドライでウッディなサウンドとなる。

写真の個体はエイジド加工にジェットブラックフィニッシュのカスタム仕様のI-35 LC Aged。

ギターだけに目が行きがちなコリングスだが、コリングスマンドリンを無視するのは楽器愛好家としては、勿体無すぎる。同社が世に送り出すマンドリンは、ある意味ギターを凌ぐほどのインパクトを与えたプロダクトと言える。
演奏性を重視したフィンガーボードのラディウスやラージサイズのフレットや工芸品のように振る舞う削り出しのアーチ、そして誰もが美しく感じる素晴らしい木のトーン…。
ブルーグラスで威力を発揮するMFシリーズ、シンプルな美ボディと華やかなサウンドを楽しめるMTシリーズ、クラシカルで温故知新なオーバルホールのOシリーズ。一度手にすると手放すことができなくなるマンドリン。ビルが残した素晴らしいプロダクトである。