Masaki Sakurai（桜井ギター）

DESCRIPTION

1967年に河野ギターに入社後、88年にはパリ国際ギター製作コンクール第一位に輝き世界にその名を轟かせる日本を代表する製作家、桜井正毅。
創始者の河野賢氏と30年以上にわたり製作活動を行い、河野ギターのデザインとブランドを継承しました。2025年、58年にも及んだ職人人生の幕を閉じましたが、その精神・技は、河野氏の孫であり桜井氏の甥でもある君島聡氏が引き継いでおります。
本器は桜井正毅氏の代表モデル、Model P.C.の特注カッタウェイ＆640mmスケール仕様。【当店特注モデル】

トップ：厳選スイスレゾナンススプルース
サイド＆バック：マダガスカルローズウッド
ネック：セドロ
指板：エボニー
ブリッジ：マダガスカルローズウッド
ペグ：Gotoh KG-02C/BM
その他：カシュー塗装、オリジナルカッタウェイ。

[特別仕様箇所]
・オリジナルカッタウェイ
・厳選レゾナンス・スプルースTop
・1弦のみ20F仕様
・49mm幅スリムネック
・指板サイドポジション3.5.7.9.12.15.17
・GOTOHプレミアムライン KG02-C-BM 糸巻き

モデルP.C.は、1988年の第4回パリ国際ギター製作コンクールでプルミエ・プリを受賞したギターをベースに、様々な工夫を取り入れ進化させたモデルです。クラシカルながらも洗礼されたデザインと高次元のバランスが特徴です。
伝統を重んじる正統派クラシック工房の代表モデルとしては、特殊な存在に映るカッタウェイモデル。伝統的なギターでしか出せない"鳴り"をそのままに、現代的なアプローチで挑むギタリストに向けアグレッシブな仕様で特注しました。
トップ材には厳選したスイス産レゾナンススプルースを選び、スリムなネックや20Fの追加、サイドポジションの装備など、幅広い層に受け入れられる演奏性をとことん追求した特注モデルとなっております。もちろん糸巻きもゴトー製最上級ラインを装着し、隅々までこだわり抜いております。
狙い通り操作性は抜群です。もちろんクラシックスタイルでの演奏にもマッチいたしますし、右腿に乗せて弾くポピュラースタイルでも違和感なく弾いていただけるでしょう。
透明感・伸びやかさも素晴らしいレゾナンス・スプルースにより、もとよりしなやかで瑞々しく、伝統的な力強さも併せ持つP.C.モデルの特徴がより引き立てられている印象です。
伝統的であり現代的でもある、最上級のカッタウェイクラシックギターを求めるギタリストにぜひ手に取っていただきたい逸品です。
*ケースはアランフェスケースが付属します。

-Resonance Spruce レゾナンス・スプルース-
スイスに在るヨーロッパ最大かつ最古の森、Risound Forest（リゾの森）に生育し、その痩せた土壌と厳しい気候により優れた品質を誇ります。音響特性に優れ、非常に良好なレスポンスと軽さを持ちながらも、高い強度、弾力性と剛性を持ち合わせています。かの有名なバイオリン製作者、ストラディバリウスでさえ、この森の木材を使用しました。
完璧な品質の木材を選択するため、何百もの選択基準により選別され、10,000本の木から選りすぐられた1本が楽器製作用に製材されます。場所、光、規則性、完成度、ねじれや樹脂ポケットの有無、繊維の真直度は最も重んじられる基準となります。
より完璧な木を手に入れるため、大ベテランの木こりにより、秋も深まった新月に向かう時期にのみ採集されます。柾目に製材され、実際に使われるまでに3年から10年を掛けて乾燥させます。